大樋焼の十代大樋長左衛門襲名前、年朗銘の楽茶碗です。虎柄のような黄と黒のコントラストが見事に現れたお茶碗で、表面もスベスベしていてとても手に馴染むつくりになっています。おそらく作陶初期のもので、若々しさが溢れる茶碗となっております。お好きな方はぜひご検討ください。 直径12センチ×高さ8センチ 陶芸家（大樋焼）。大樋年朗は江戸時代から続く茶陶の大樋窯九代長左衛門の長男として生まれました。1949年に東京美術学校（現・東京芸術大学）工芸科を卒業後、京都国立陶磁器試験所で約１年間学ました。約350年に及ぶ大樋焼の伝統を継承・発展させる一方、焼き物の芸術性と可能性を追求し、陶壁をはじめ装飾陶芸にも積極的に取り組みました。「十代大樋長左衛門」は茶陶の名門・大樋焼の当主として、「大樋年朗」は日展や日本現代工芸美術展、個展など自由な発表の場に於いてというように二つの名前を使い分けています。2016年には大樋陶冶斎を襲名しました。陶芸以外にも絵画や書、漆芸、家具デザインなど幅広い分野で旺盛な創作活動を行なっています。